たとえどんな困難があろうとも、たとえどんなハンディキャップがあろうとも、豊かな生活に導き、対象者のこれからの人生を笑顔にすることができる。それが作業療法士の力であり，専門性である．

　この信念を形にできる仲間を増やしつつ、一人でも多くの対象者を豊かな生活に導いてほしいとの想いから、この本は1年をかけ、10年間衰えない知識を提供したいとの挑戦から成し遂げられた知識の結晶である。

　今現在、この本を足掛かりに多くのOTが、学会発表、論文投稿、研究会立ち上げ、講師業など多くの分野で活躍していると聞く。そう。皆さんは知識へのアクセスの機会を逃していただけであって、OTに向いていないんじゃない。学ぶ機会に出会えなかっただけ。この本を手に学んでみて欲しい。きっと眠っていた力が解放される。

　研修会に行く時間がない、でも今すぐに作業療法の核となる知識を吸収したい。そういった方に焦点をあてて作られている為、OTの魅力を知りつつも、ＯＴの核に触れづらいあなたには、ぜひ読んでほしい。

　その手にした国家資格の本当のスキルを解放していこうじゃないか。